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横紙破り

「部長の横紙破りにも困ったものだなあ。少しは部下の意見も聞いて欲しいよ」などと使われますが、意味としては、道理に合わなくても、なんでも自分の思うように無理に押し通してしまうことや、そういう性格の人を指します。

この横紙破りの語源は和紙に関係があります。

最近は日常生活で和紙を使うことは少なくなりましたが、この和紙というのは、縦に漉き目があるため、縦に裂くことはできやすいのですが、横に裂くことは相当の力がいります。

ここから、できないことを無理にするという意味で、「横紙を破る」という言葉が生まれました。

また、「横紙破り」と似た言葉に「横車を押す」というのがあります。これは文字通り前後にしか動かない車を横に押すところから、同様に道理に合わないことをあえてするという意味で使われます。