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様子・状態についての四字熟語




【あ行】

曖昧模糊 (あいまいもこ)
物事の実体や実質がはっきりせず、ぼんやりとしかわからないさま。
【説明】「曖昧」も「模糊」も同じ意味。同意の言葉を重ねることによって強調したもの。
【類語】有耶無耶(うやむや)

阿鼻叫喚 (あびきょうかん)
悲惨な状況で、大勢の人が苦しみ、泣き叫び、救いを求める様子。
【説明】「阿鼻」は仏教でいう八大地獄のひとつ、「叫喚」は泣き叫ぶこと。
【類語】阿鼻地獄(あびじごく) 無間地獄(むげんじごく)

暗雲低迷 (あんうんていめい)
黒い雲が低くたれ込み、今にも雨が振り出しそうな様子。転じて、危機、重大事件、不穏な情勢などが起こりそうな気配。

唯々諾々 (いいだくだく)
物事の善悪や是非にかかわらず、人の言いなりになること。
【説明】「唯々」は、逆らわずに他人の言うままになること。「諾々」は、自分のしっかりした考えもなく他人の意見に従うこと。
【出典】『韓非子』

異口同音 (いくどうおん)
多くの人が口をそろえて同じように言うこと。また、多くの人の意見がそろうさま。
【説明】「異口」は、異なった口の意で、多くの人々の言葉のこと。「口」を「句」と書き誤りやすいので注意。
【類語】異口同辞(いくどうじ) 異口同声(いくどうせい)

一望千里 (いちぼうせんり)
ひと目ではるか遠くまで見渡せるように、広々として眺めが良いこと。
【類語】一望千頃(いちぼうせんけい) 一望無垠(いちぼうむぎん)

一気呵成 (いっきかせい)
一息に文章を書き上げること。また、すばやく事を成し遂げること。
【説明】「一気」はひと息、ひと呼吸という意味。「呵」は息を吐くこと。
【類語】一瀉千里(いっしゃせんり)

一虚一実 (いっきょいちじつ)
さまざまに変化して予測しにくいことのたとえ。
【説明】「虚」はむなしい。消える、「実」は満ちる、現れるの意。

一国一城 (いっこくいちじょう)
ひとつの国、ひとつの城、またそれを領地とすること。転じて、他からの干渉を受けずに独立していること。

一瀉千里 (いっしゃせんり)
物事の進み方が非常に早く、一気にはかどること。また文章や弁舌がよどみなくスラスラといくことのたとえ。
【説明】「瀉」は水が流れる、注ぐの意。大河の水がひとたび流れ出すと、一気に千里も流れるという胃から。
【類語】一気呵成(いっきかせい)

一触即発 (いっしょくそくはつ)
ちょっと触れただけでも、すぐに爆発しそうなこと。転じて、ちょっとしたきっかけで何かが起こりそうな危険な状態のこと。事態が切迫しているさま。
【類語】危機一髪(ききいっぱつ)

一進一退 (いっしんいったい)
前進したり後退したりすること。また病状や情勢が良くなったり悪くなったりを繰り返すこと。

一世風靡 (いっせいふうび)
ある時代の多くの人々を敬服させ、従わせること。また、流行すること。
【説明】「靡」はなびくという意。風が草木をなびかせるように、人々をなびかせるという意味。「一斉を風靡する」という表現でよく用いられる。

威風堂々 (いふうどうどう)
威厳があり、立派に見えるさま。自身と活気にあふれ、立派であるさま。
【類語】威武堂々(いぶどうどう)

右往左往 (うおうさおう)
右へ行ったり左へ行ったり、あわてあためいたり落ち着かなかったりするさま。あっちへ行ったり、こっちへ行ったり、混乱するさま。
【類語】周章狼狽(しゅうしょうろうばい)
【反対語】泰然自若(たいぜんじじゃく)

有耶無耶 (うやむや)
あるのかないのか、はっきりしないという意味から、物事がはっきりしないままであること。あいまいにしておくさま。いい加減なこと。
【類語】曖昧模糊(あいまいもこ)

紆余曲折 (うよきょくせつ)
道や川などが曲がりくねっていること。転じて物事の成り行きや事情が複雑に込み入って変化すること。
【説明】「紆」も「余」も屈曲するさまを表す。「紆余」とも書く。

雲合霧集 (うんごうむしゅう)
雲や霧が生じるように、多くのものが一気に集まってくること。多くの人が集まってくること。
【反対語】雲散霧消(うんさんむしょう) 雲消霧散(うんしょうむさん)

雲散霧消 (うんさんむしょう)
雲や霧があとかたもなく消えてしまうように、物事があっさり消えてなくなること。
【類語】雲消霧散(うんしょうむさん)
【反対語】雲合霧集(うんごうむしゅう)

雲集霧散 (うんしゅうむさん)
雲が集まり霧が散って晴れるように、一時的に多くのものが集まったかと思うと、たちまちのうちに消えてしまうこと。
【類語】離合集散(りごうしゅうさん)
【出典】『文選』

雲蒸竜変 (うんじょうりゅうへん)
むくむくと群がり沸き起こった雲に乗じて、蛇が竜となって天に昇ること。英雄や豪傑が時期をとらえて世に出ることのたとえ。
【説明】「うんじょうりょうへん」とも読む。

栄耀栄華 (えいようえいが)
地位や財産を得て華々しく栄えること。栄えておごり高ぶった態度をとり、ぜいたくを尽くすこと。

蜿蜒長蛇 (えんえんちょうだ)
行列などが、長い蛇のようにうねりながら長々と続くさま。
【説明】「蜿蜒」は、蛇のようにうねうねと長く続くさま。今は「延々」と書かれることもある。

円転滑脱 (えんてんかつだつ)
言動が自由自在でなめらかであるさま。また、物事がすらすらと運んでとどこおらないさま。
【類語】円滑洒脱(えんかつしゃだつ)

円満具足 (えんまんぐそく)
十分に満ち足りていて、不足がないこと。すべてが不足なく備わっていること。また顔つきが穏やかでやさしいこと。
【説明】「円満」は神仏の功徳などが十分に満ち足りていること。または性格などが欠点がなく穏やかであること。「具足」は物事が十分に備わっていること。

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【か行】

怪力乱心 (かいりょくらんしん)
理性や論理で説明できる範囲を超えた不思議な現象や存在のこと。
【説明】「怪」は怪しく不思議なこと、「力」は力ずくですること、「乱」は道理にそむき正道を乱すこと、「神」は超人的な力を持つもののこと。孔子は、このような理性で説明できないものは言及しなかったと「論語」に記されている。「かいりきらんしん」とも読む。
【出典】『論語』

活溌溌地 (かっぱつはっち)
魚がはねるように勢いがよいさま。いきいきと活動する様子。
【説明】「溌」は、水がこぼれるという意味。魚などが勢いよく水上にはねて、水しぶきがあがるというのが本来の意味。

画竜点睛 (がりょうてんせい)
物事のもっとも重要なところのたとえ。また、大切なところに手を加えて、物事を完成させること。最後の仕上げをすること。
【説明】「睛」は瞳のこと。寺の壁に竜を描いていたところ、最後に瞳を描きいれたとたん、描かれた竜が天に飛び去ったという中国の故事から。「睛」は晴と書き誤りやすいので注意。「画竜点睛を欠く」の形で用いられる。「がりゅうてんせい」とも読む。
【類語】点睛開眼(てんせいかいげん)
【出典】『歴代名画記』

夏炉冬扇 (かろとうせん)
時間はずれで役に立たないこと、無用なもののたとえ。
【説明】夏の囲炉裏(いろり)と、冬の扇が時期はずれで役に立たないことから。「冬扇夏炉」とも言う。

完全無欠 (かんぜんむけつ)
完全で欠点がないこと。不足や欠点がなく完璧なさま。
【類語】円満具足(えんまんぐそく)

冠履倒易 (かんりとうえき)
上下の秩序がくずれ、逆さまになること。地位や価値などの順序が逆になり、乱れること。
【説明】「倒易」は取り替える、逆になるの意。
【類語】冠履転倒(かんりてんとう)

危機一髪 (ききいっぱつ)
髪の毛一本ほどのわずかな差で、非常に危険な状況に身をさらすところだったという、きわどい状態のこと。危ない瀬戸際。
【説明】映画007シリーズの第二作の邦題が「危機一髪」とされたことから、「一発」だと思う人が多くなったが、正しくは「一髪」と書く。

奇奇怪怪 (ききかいかい)
常識では、とうてい考えられない、非常にあやししく不思議なこと。
【説明】「奇怪」を強めた言葉。
【類語】奇奇妙妙(ききみょうみょう)
【出典】韓愈『送窮文』

鬼哭啾啾 (きこくしゅうしゅう)
恐ろしい気配の漂うさま。
【説明】「哭」は大声を上げて泣くこと。「啾啾」は細く尾を引く泣き声の形容。亡霊の鳴き声が恨めしげに響く意から。

旗鼓堂堂 (きこどうどう)
軍隊が整然としていて、勢いのあるさま。
【説明】「旗鼓」は軍隊が用いる旗と太鼓。

騎虎之勢 (きこのいきおい)
勢いが盛んで途中で止められないこと。いったん始めたら、後へは引けないことのたとえ。
【説明】虎の背に乗ったら、勢いが激しく、また食べられてしまう危険があるために降りられない意から。

喜色満面 (きしょくまんめん)
顔全体に喜びの表現があふれているさま。喜びを隠し切れないほどうれしそうな顔つき。
【説明】「色」は顔色のこと。
【類語】得意満面(とくいまんめん) 春風満面(しゅんぷうまんめん)

気息奄々 (きそくえんえん)
息も絶え絶えで今にも死にそうなさま。非常に苦しい状態にあること。
【説明】「奄」はふさがるの意。
【出典】李密『陳情表』

旧態依然 (きゅうたいいぜん)
昔のままで、少しも進歩がないこと。
【類語】十年一日(じゅうねんいちじつ)

急転直下 (きゅうてんちょっか)
事態や情勢が急に変化して解決や結末へ向かうこと。

旭日昇天 (きょくじつしょうてん)
朝日が天に昇るように勢いが盛んなさま。
【説明】「旭日昇天の勢い」という形で用いることが多い。
【類語】旭日東天(きょくじつとうてん) 破竹之勢(はちくのいきおい)

議論百出 (ぎろんひゃくしゅつ)
さまざまな意見が出されて、議論が活発に行われること。
【類語】議論沸騰(ぎろんふっとう) 侃侃諤諤(かんかんがくがく)

金城鉄壁 (きんじょうてっぺき)
守りが堅固で難攻不落な城。転じて、堅固ですきがないことのたとえ。
【説明】「城」は中国の都市を囲む城壁のこと。
【類語】金城湯池(きんじょうとうち) 難攻不落(なんこうふらく)

金城湯池 (きんじょうとうち)
非常に守りが堅固なことのたとえ。転じて他の勢力が容易に入り込めないことのたとえ。
【説明】「金城」は金で作ったような堅牢な城、「湯池」は熱湯のたぎる堀の意。
【類語】金城鉄壁(きんじょうてっぺき) 難攻不落(なんこうふらく)
【出典】『漢書』

金殿玉楼 (きんでんぎょくろう)
黄金や玉で飾り立てた、きらびやかな美しい御殿。
【説明】「殿」「楼」はともに御殿の意。

空々漠々 (くうくうばくばく)
果てしない広いさま。ぼんやりとしてとらえどころのないこと。
【説明】「空」は実体がないという意の仏教語。「漠」は広大ではるかなさま。

空中楼閣 (くうちゅうろうかく)
もとは蜃気楼をさす言葉。転じて、根拠のないむなしい事柄、現実性の乏しい考えの意。
【類語】空中楼台(くうちゅうろうだい) 砂上楼閣(さじょうろうかく)

形影相弔 (けいえいそうちょう)
ひとり身で寂しいさま。訪れる人も同情してくれる人もいない孤独なさま。
【説明】自分と自分の影が互いに慰め合うという意。訓読では「形影、相弔う」と読む。

拳拳服膺 (けんけんふくよう)
心に銘記して決して忘れないこと。
【説明】「拳拳」は両手で大切に捧げ持つこと、「服膺」は胸につけること。「膺」は胸の意。
【出典】『中庸』

豪華絢爛 (ごうかけんらん)
華やかで美しく、きらびやかに輝くさま。
【説明】「絢爛」はきらきらと輝いて美しいさま。
【類語】絢爛豪華(けんらんごうか)

光彩陸離 (こうさいりくり)
光が美しく乱れ輝き、まばゆいばかりのさま。
【説明】「光彩」は美しい輝きの意で、「光采」とも書く。「陸離」はきらきら輝くさま。

黄塵万丈 (こうじんばんじょう)
風に吹かれて、土煙がもうもうと空高く舞い上がるさま。
【説明】「万丈」は非常に高い意。戦場で土煙が上がるさまに用いられることもある。

広大無辺 (こうだいむへん)
果てしなく、広く大きいこと。ひろく、限りないさま。
【説明】「広大」は「宏大」「洪大」とも書く。

好評嘖々 (こうひょうさくさく)
非常に評判がよいさま。
【説明】「嘖々」は人々が口々に噂するさま。

孤影悄然 (こえいしょうぜん)
ひとりぼっちの姿が、寂しげなさま。
【説明】「悄然」は、憂いがあり物寂しいさま。

虎視眈々 (こしたんたん)
相手に隙があればつけ込もうと、機会を狙っているさま。
【説明】「虎視」は虎が獲物を狙って見ること、「耽々」はにらむ、見下ろすこと。
【出典】『易経』

孤城落日 (こじょうらくじつ)
勢いが衰え、助けもなく心細いこと。
【説明】「孤城」は遠く離れて孤立し、援軍のない城。「落日」は沈もうとする夕日。
【類語】孤城楽月(こじょうらくげつ)
【出典】王維『送韋評事詩』

古色蒼然 (こしょくそうぜん)
見るからに古びたさま。古めかしい趣があること。
【説明】「古色」は古びた色、「蒼然」は古びて色あせて見えるさま。
【類語】古色古香(こしょくここう)

五里霧中 (ごりむちゅう)
五里にわたる深い霧の中で、方向がわからなくなること。転じて、物事の手がかりがつかめなくて、方針や見込みが立てられない状態のたとえ。
【説明】後漢の張楷(ちょうかい)が五里霧という仙術で五里四方の霧を起こしたという故事から。
【類語】暗中模索(あんちゅうもさく)
【出典】『後漢書』

渾然一体 (こんぜんいったい)
異質なものが溶け合って一体となり、区別がつかないさま。
【説明】「渾然」は区別のないさま。



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【さ行】

三々五々 (さんさんごご)
あちらに三人、こちらに五人と人が歩いているさま。家や物があちらこちらに散在しているさま。
【出典】李白『採蓮曲』

斬新奇抜 (ざんしんきばつ)
きわめて新しく、思いもよらないほど変わっているさま。
【説明】「斬新」は発想が独自で新しいこと。「奇抜」は思いもよらぬこと、抜きん出てすぐれていること。
【類語】奇想天外(きそうてんがい)

七転八倒 (しちてんばっとう)
激しい苦痛などで、転げ回ってもがき苦しむこと。
【説明】「しちてんばっとう」「しってんばっとう」とも読む。「転」は「顛」とも書く。

四通八達 (しつうはったつ)
道路や交通が四方八方に通じていて便利なこと。転じて、往来の激しいにぎやかな場所。
【類語】四通五達(しつうごたつ)

疾風迅雷 (しっぷうじんらい)
速い風と激しい雷。転じて、すばやく激しいさま。
【類語】電光石火(電光石火)
【出典】『礼記』

四分五裂 (しぶごれつ)
秩序を失い、ばらばらになること。とりどりに分かれること。

自由自在 (じゆうじざい)
自分の思うままに、思う存分振る舞うこと。
【説明】「自由」「自在」ともに、心のままの意。
【類語】縦横無尽(じゅうおうむじん)
【出典】『景徳伝燈録』

衆人環視 (しゅうじんかんし)
多くの人が周囲を取り囲んでみていること。
【説明】「環視」は周りを取り囲んで見る意。
【類語】衆目環視(しゅうもくかんし)

種々雑多 (しゅじゅざった)
いろいろなものが、雑然と入り混じっているさま
【類語】多種多様(たしゅたよう)

純情可憐 (じゅんじょうかれん)
純粋で素直な心を持ち、清らかで愛らしいさま。
【説明】「純情」は邪心がないさま、「可憐」はいじらしく、かわいらしいさま。
【類語】純真可憐(じゅんしんかれん) 純真無垢(じゅんしんむく)

純真無垢 (じゅんしんむく)
心に汚れがなく、飾り気のないさま。
【説明】「無垢」はもと仏教語で、煩悩からはなれ、汚れがない意。
【類語】純情可憐(じゅんじょうかれん) 純粋無垢(じゅんすいむく)

順風満帆 (じゅんぷうまんぱん)
追い風を帆に受けて、船が快調に進む意。転じて、物事がすべて順調に進みはかどるのたとえ。
【説明】「順風」は進む方向に吹く風、追い風のこと。

諸説紛々 (しょせいふんぷん)
いろいろな意見や憶測が入り乱れて、まとまりがつかないさま。
【説明】「紛々」は入り乱れるさま。
【類語】議論百出(ぎろんひゃくしゅつ) 甲論乙駁(こうろんおつばく)

支離滅裂 (しりめつれつ)
ばらばらでまとまりがないこと。理論や道理に筋道が立っていないこと。
【説明】「支離」「滅裂」ともに、ばらばらの意。
【類語】四分五裂(しぶごれつ)

人事不省 (じんじふせい)
意識がなくなり、昏睡状態に陥ること。まったく知覚がなくなること。
【説明】「人事」は人がなしうる事柄の意。「不省」はかえりみない意。
【類語】意識不明(いしきふめい)

新陳代謝 (しんちんたいしゃ)
古いものが次第になくなり、新しいものに変わること。生物が体に必要なものを体内に取り入れ、不要なものを体外に出すこと。
【説明】「陳」は古いという意。「代謝」は新しいものが来て古いものが去る意。
【類語】物質代謝(ぶっしつたいしゃ)

酔眼朦朧 (すいがんもうろう)
酒に酔ってとろんとした目つきになり、ものがはっきり見えないさま。
【説明】「朦朧」は、かすんでぼんやりしたさま。
【出典】蘇軾『杜介送魚』

青天白日 (せいてんはくじつ)
よく晴れ渡った天気。転じて、心にやましいことがまったくないことのたとえ。
【説明】「白日」は輝く太陽の意。
【類語】清廉潔白(せいれんけっぱく)

勢力伯仲 (せいりょくはくちゅう)
二つの勢力の力が釣り合っていて、優劣の差がないこと。
【説明】「伯」は長兄、「仲」は次兄のことで、よく似ていて差がない意。
【類語】伯仲之間(はくちゅうのかん)

清廉潔白 (せいれんけっぱく)
心が清く正しく、やましいところが何ひとつないさま。
【説明】「廉」は私欲がない意。
【類語】晴天白日(せいてんはくじつ)

絶体絶命 (ぜったいぜつめい)
追い詰められ、どうしても逃れることのできない状況。切羽詰ったさま。
【説明】「絶」はきわまる意。「絶対」「絶命」ともに、もともとは九星占いでいう凶星の名。
【類語】風前之灯(ふうぜんのともしび)

前後不覚 (ぜんごふかく)
物事の正常な判断ができなくなること。後先もわからないほど、正気を失うこと。またそのさま。

戦々兢々 (せんせんきょうきょう)
恐れおののき、びくびくするさま。
【説明】「戦戦」は恐れて震える、「兢々」は恐れてつつしむ意。「兢々」は「恐恐」とも書く。
【類語】戦々慄々(せんせんりつりつ)
【出典】『詩経』

千編一律 (せんぺんいちりつ)
多くの詩文が同じ調子で変化がないこと。転じて、ども平凡で代わり映えがしないこと。
【説明】「千編」は数多くの詩文の意で「千篇」とも書く。「一律」は同じ調子の意。
【類語】一本調子(いっぽんちょうし)
【反対語】千変万化(せんぺんばんか)

千変万化 (せんぺんばんか)
物事がさまざまに変化すること。
【説明】変化が千も万も起こるという意。
【類語】変幻自在(へんげんじざい)
【出典】『列士』

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【た行】

多岐亡羊 (たきぼうよう)
学問の道があまりにも細かく分かれているので、真理を得るのが難しいという意。選択肢が多く、どれを選んだらよいか迷うことのたとえ。
【説明】中国戦国時代、逃げ出した一匹の羊を追いかけたが分かれ道が多くて取り逃がしてしまったことを聞いた思想家・楊朱(ようしゅ)が「学問の道も同じだ」と嘆いたという故事から。
【類語】岐路亡羊(きろぼうよう)
【出典】『列士』

多事多端 (たじたたん)
処理すべきことが多くて、多忙なさま。世の中に事件が多く、落ち着かないさま。
【説明】「多事」は仕事が多い意。「端」は物事の始めの意で、「多端」はいろいろと忙しいということ。

中途半端 (ちゅうとはんぱ)
物事が中途の状態で、完成していないさま。また、どっちつかずの状態。
【説明】「半端」はどちらともはっきりしない意。

跳梁跋扈 (ちょうりょうばっこ)
好ましくないものがのさばり、はびこること。思うままに勝手に振る舞うこと。
【説明】「跳梁」は跳ね回ること。「跋扈」は躍り出て、我が物顔に振る舞うこと。

朝令暮改 (ちょうれいぼかい)
命令や法規などが頻繁に変更されること。たびたび変更されて、あてにならないこと。
【説明】朝、出された命令が、夕方に改められる意から。
【類語】朝改暮変(ちょうかいぼへん)
【出典】『漢書』

九十九折 (つづらおれ)
くねくねと曲がりくねった道。幾重にも折れ曲がったさま。
【説明】ツヅラという植物のつるのように、折れ曲がっている意から。

得意満面 (とくいまんめん)
顔全体に、誇らしげな表情が表れていること。
【類語】喜色満面(きしょくまんめん)

徒手空拳 (としゅくうけん)
手に何も持っていないこと。自分のほかに頼むものがないこと。
【説明】「徒手」「空拳」ともに素手の意。

土崩瓦解 (どほうがかい)
土が崩れ、瓦が砕け散る意から、物事が根底から崩れること。

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【な行】

難攻不落 (なんこうふらく)
城や要塞を攻撃するのが困難で、なかなか陥落しないこと。転じて、相手が意志強固で、なかなか承諾しないこと。
【類語】金城鉄壁(きんじょうてっぺき)

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【は行】

杯盤狼藉 (はいばんろうぜき)
酒宴のあと、杯や皿が散らばっているさま。また、酒宴の乱痴気騒ぎ。
【説明】「狼藉」は狼が寝たあと、下草が乱れることから、ものが乱れているさま。
【類語】落花狼藉(らっかろうぜき)
【出典】『史記』

破竹之勢 (はちくのいきおい)
勢いが大変激しく、盛んなこと。
【説明】竹ははじめの一節を割ると、次々に割れてとめられないことから。
【類語】騎虎之勢(きこのいきおい)
【出典】『北史』

波瀾万丈 (はらんばんじょう)
変化がきわめて激しいこと。
【説明】「瀾」は大波のことで「乱」とも書く。「万丈」とは非常に高い意。

盤根錯節 (ばんこんさくせつ)
物事が複雑に込み入って、処理するのが難しいことのたとえ。
【説明】「盤根」は曲がりくねった根の意で、「錯節」は入り乱れた木の節のこと。
【出典】『後漢書』

半死半生 (はんしはんしょう)
今にも死にそうな状態、生死の境にあること。
【説明】「はんしんはんせい」「はんしんはんじょう」とも読む。

百花繚乱 (ひゃっかりょうらん)
いろいろな花が咲き乱れること。転じて、すぐれた人物や立派な業績が一時期にたくさん現れること。
【類語】千紫万紅(せんしばんこう)

百鬼夜行 (ひゃっきやこう)
たくさんの妖怪が闇の中を歩き回るさま。転じて、多くの人が勝手に、悪事や怪しい行いをするたとえ。
【説明】「ひゃっきやぎょう」とも読む。

表裏一体 (ひょうりいったい)
二つのものが表と裏のように密接で、切り離せない関係にあること。また、相反する二つのものが一体になること。

疲労困憊 (ひろうこんぱい)
くたくたに疲れきること。
【説明】「憊」は疲れ果てる意。

風前之灯 (ふうぜんのともしび)
物事や人生のはかなさのたとえ。はかなく、もろいさま。
【説明】風でいつ消えるかわからない灯の意から。

複雑怪奇 (ふくざつかいき)
事情が込み入っていて、怪しく不思議なこと。
【反対語】単純明快(たんじゅんめいかい)

不承不承 (ふしょうぶしょう)
いやいやながら、仕方なく物事を行うこと。

平穏無事 (へいおんぶじ)
これといった変わったこともなく、穏やかなさま。
【類語】平安無事(へいあんぶじ)
【反対語】多事多難(たじたなん)

平々凡々 (へいへいぼんぼん)
とくに変わったことがなく、ありきたりなさま。
【説明】平凡を強めた語。

砲煙弾雨 (ほうえんだんう)
砲弾を激しく撃ち合う激戦の形容。
【説明】「煙」は「烟」とも書く。
【類語】硝煙弾雨(しょうえんだんう)

茫然自失 (ぼうぜんじしつ)
あっけにとられて我を忘れること。気が抜けて、ぼんやりしてしまうこと。
【説明】「茫然」は、あっけにとられてぼんやりするさま。

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【ま行】

満場一致 (まんじょういっち)
その場にいる全員の意見が、ひとつにまとまること。
【類語】全容一致(ぜんよういっち)

満身創痍 (まんしんそうい)
体中が傷だらけの状態。非難や中傷を受けて精神的に痛めつけられたさま。
【説明】「創痍」は切り傷の意。

矛盾撞着 (むじゅんどうちゃく)
物事が論理的に食い違っていて、つじつまが合わないこと。
【説明】「矛盾」「撞着」ともに、つじつまが合わない意。

門前雀羅 (もんぜんじゃくら)
訪れる人もなく、疲れたさま。
【説明】「雀羅」は雀を捕る網のこと。門の前に網を張って雀が捕れるほど、人の往来がない意。
【出典】『史記』
【反対語】門前成市(もんぜんせいし)

門前成市 (もんぜんせいし)
人が数多く集まり、市場のようににぎわうこと。多くの客が訪れるさま。
【説明】訓読では「門前、花を成す」と読む。
【反対語】門前雀羅(もんぜんじゃくら)

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【や行】

有名無実 (ゆうめいむじつ)
名前だけは立派だが、実質が伴わないこと。
【類語】有名亡実(ゆうめいぼうじつ)

余韻嫋嫋 (よいんじょうじょう)
音が鳴り止んでも、響きがいつまでも長く残っているさま。
【説明】「嫋嫋」は音が長く響くさま。文章などの趣や感情が、あとに残る意にも用いる。
【出典】蘇軾『前赤壁賦』

羊質虎皮 (ようしつこひ)
中身は羊なのに、虎の皮をかぶっていることから、外見だけは立派だが、実質が伴っていないことのたとえ。
【説明】訓読では「羊質にして虎皮す」と読む。「虎皮羊質」とも言う。
【類語】羊頭狗肉(ようとうくにく)
【出典】「揚氏法言」

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【ら行】

竜攘虎搏 (りゅうじょうこはく)
竜と虎が格闘するように、互角の力を持った強者同士が激しく争うこと。
【説明】「攘」は払い除く、「搏」はなぐる、打ち付けるの意。「りょうじょうこはく」とも読む。

竜頭蛇尾 (りゅうとうだび)
はじめは勢いが盛んだが、終わりは振るわず、尻すぼみになることのたとえ。
【説明】頭は竜のように立派だが、しっぽは蛇のように貧弱という意。「りょうとうだび」とも読む。
【反対語】有終完美(ゆうしゅうかんび)

理路整然 (りろせいぜん)
話や文章、意見などの筋道が通っていること。論理が秩序だっていること。
【反対語】支離滅裂(しりめつれつ)

縷々綿々 (るるめんめん)
話がこと細かく、長々と続くさま。
【説明】「縷々」は細長く続くさま。「綿々」は長々と続いて絶えないさま。

連戦連勝 (れんせんれんしょう)
戦うたびに勝つこと。一度も負けることなく、勝ち続けること。
【類語】百戦百勝(ひゃくせんひゃくしょう)

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【わ行】

和気藹々 (わきあいあい)
なごやかな気分が満ち溢れているさま。
【説明】「藹藹」はおだやかな意。
【類語】和気洋々(わきようよう)






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