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一網打尽

「一網打尽」とは、悪いやつらを根こそぎ捕まえることを指し、「暴走族を一網打尽で逮捕した」などと使われます。

この言葉の意味は読んで字のごとくで、さっと網を打って、一挙にたくさんの魚を捕り尽くすことですが、大漁のときに使われる言葉ではなく、もっぱら悪い奴らを根こそぎ捕らえるときに用いられています。

この言葉の語源については、中国の宋の時代、仁宗（じんそう）という皇帝がいて、いつも国がよく治まることを願っていました。

しかし、ときの総理大臣の杜衍（とえん）が女婿の蘇舜欽（そしゅんきん）とグルになって汚職を盛んにしていましたが、ある日、蘇舜欽が公金を流用して宴会を開いていたところへ、検察官の王供辰（おうきょうしん）がしめたとばかりそこへ踏み込んで全員捕まえたときに、「一網打尽」にしたと手を打って叫んだのが始まりとされています。